摂津金属工業株式会社
19インチラック・ケース・トランク・サブラックなど、「ハコ」づくり一筋の専門メーカー

【初めてのラック選定講座2時間目】ラックマウントフレーム


執筆:営業部

公開日:2024/2/19

前回のコラムでは19インチラックにはJIS規格・EIA規格の2種類があり、取付ピッチが異なるため、取り付ける機器の規格に合わせてラックの選定が必要であるという話をさせてもらいました。
2時間目はさらに、機器を取り付けるためのラックマウントフレームの形状と選定方法についてお話します。

1. ラックマウントフレームとは?

イメージで言うと、ラックのこの部分になります。

ラックマウントフレーム イメージ取付例

これは機器が取り付くラックのフレーム部分で形状は大きく3パターンに分かれます。
・JIS用のM5タップフレーム
・EIA用のM5タップフレーム
・EIA用の角穴フレーム

です。

搭載機器がJIS規格の場合は、自ずとM5タップ仕様のラックマウントフレームになります(国内機器メーカーのみの規格の為)。
一方で搭載機器がEIA規格の場合は、M5タップ仕様のラックマウントフレームもしくは□角穴のラックマウントフレームのどちらかを選択する必要があります。

ラックマウントフレームの種類

2. M5タップフレームと角穴フレームの特徴と用途

ではEIA規格の機器を取り付ける場合、「M5タップフレーム」と「角穴フレーム」のどちらを選定すれば良いでしょうか。次にそれぞれの用途についてお話します。

M5タップ仕様のラックマウントフレーム

特徴はラックマウント部にあらかじめM5タップ加工がされているため、M5のビスで機器を簡単に取付できる仕様です。取り付ける機器として、主にHUB等のネットワーク機器や計測機器等が適しています。通常、機器自体にラックマウントできる長丸孔があり、それを利用してラックにビス固定します。

★当社の代表的なラック
FDCRKCSNR2NFC 他

M5タップ仕様のラックマウントフレーム

角穴仕様のラックマウントフレーム

特徴はラックマウント部に角穴があいています。角穴部分にケージナットを挿入する事で、M5タップフレームのようなビス固定ができる他、サーバーやUPSといった重量物、「引っ掛け型」の機器の取付にはこの角穴フレームでないと取付ができない機器も多く、さらに背面側にもフレームが必要となります(冒頭の「取付例」のような状態です)。
※重量物の搭載の際には事前に機器メーカーに搭載方法をご確認下さい。

★当社の代表的なラック
SSR2SSRGSSRHNBSPNGC 他

角穴仕様のラックマウントフレーム

【引っ掛け型】参考イメージ

3. まとめ

選定のご参考になりましたでしょうか?あとは取付機器のサイズに合わせてラックの奥行や高さ、幅を決めていけば、ラックが選定できるようになります。またSETTSUでは、あらかじめラックの選定見積りをする事も可能です!

よろしければ、以下のリンクにラックの条件入れて試してみて下さい。また何かご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

19インチラック選定
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