摂津金属工業株式会社
19インチラック・ケース・トランク・サブラックなど、「ハコ」づくり一筋の専門メーカー

「サーバーラック」「ネットワークラック」「キャビネットラック」の違い


「サーバーラック」「ネットワークラック」「キャビネットラック」の違い

作成:営業部

公開日:2024/1/22

前回のコラムで19インチラックについて少し分かって頂けたかと思います。

「いやいや、ラックって言ってもどれも19インチの幅できているなら、なんでSETTSUはそんなに種類が多いの?」
「『うちは味噌しかありません』という老舗のラーメン屋みたいに1品のみで勝負しないの?っていうか、そもそも選定の仕方がわからないんですけど…」

という声が出てくると思います。はい。おっしゃる通りです。私も入社当初はラックの写真だけではどれも同じに見えていましたし、各ラックの違いが分かったのは入社してからだいぶ後になります。(おそらくこれを読んだ上司からこのあと呼び出しをくらいます。)

そこで今回はラックの種類、「サーバーラック」「ネットワークラック」「キャビネットラック」の違いについて簡単にお話したいと思います。

1. 各19インチラックの使用環境

まず使用される環境の棲み分けとしては

データセンター・サーバールーム ▶ 「サーバーラック」「ネットワークラック」

FA・学校・放送局・音響設備向け ▶ 「キャビネットラック」

になります。ではそれぞれの特徴をみてみましょう。

2. 各19インチラックの特徴

サーバーラック

文字通りサーバー機器の搭載を目的としたモデルになります。

サーバー機器の場合、機器自体の奥行や重量があるため、ラックへの取付方法はこれまでの機器とは異なる【引っ掛け型】となり、サーバー機器の左右のレールを伸ばしラックのフレームにレールのツメを引っ掛けます。またサーバー自身からは運用時に熱が排出される他、セキュリティも求められます。

そのためラックの特徴としては、
・ラックのサイズは比較的大きく
・機器取付はサーバーレールが取り付けられる前後角穴のフレーム
・放熱を考慮してラック外装は放熱穴を多数設けたベンチレーション仕様
・セキュリティを考え鍵付きドア仕様
となります。

サーバーラック
角穴フレーム

ネットワークラック

通信ネットワークを守るためのセキュリティが考慮されたモデルになります。

「ルーター」・「スイッチングハブ」・「パッチパネル」などの搭載を想定しています。機器自体の重量や奥行はそれほどないものの、LANケーブル類が膨大に出てきます。そのためLAN配線のとりまとめとしてラック本体の奥行が必要となってきます。場合によっては配線用スペースとして、ラックの幅を広げる必要もあります。また、セキュリティ面も考え、鍵付きのドアが必要となります。

そのため、ネットワークラックの特徴としては、
・ラックのサイズは比較的大きく
・機器の取付は前面でのネジ固定
・セキュリティを考え鍵付きドア仕様
となります。

ネットワークラック
ネジ穴フレーム

キャビネットラック

以前のコラムでいいました、19インチラック当初からのモデルになります。

「通信機器」「アンプヘッド」などの搭載を想定しています。機器の多くは奥行があまりなく、家庭のAV機器のようにあまり熱を発しません。(試しに皆さんのパソコンで【放送設備ラック】と画像検索してみてください。壁際に据え付けられているラックやドアが無く機器が顔を出しているラック画像が多く表示されるかと思います。)

そのためキャビネットラック特徴としては、
・ラックのサイズはコンパクトに
・機器の取付は前面でのネジ固定
となります。

キャビネットラック

3. まとめ

各ラックの違いを簡単にお話しましたがいかがだったでしょうか。もっとも、最近ではこの棲み分けもあいまいになってきています。

「サーバーラックにJIS仕様の機器を搭載したい」
「キャビネットラックにサーバーを搭載したい」

などお客様の要望も様々です。SETTSUではそういった要望にもこたえられるように、ラックの種類だけでなく改造用のオプション品も多数そろえています

老舗メーカーであってもあぐらをかかずに、時代に合わせてお客様の要望に応えられるような製品を用意していますので、もしラック選定で迷ったら、まずは摂津金属工業までお問い合わせください。

  種類 代表シリーズ リンク

サーバーラック

▸ サーバーラック

サーバーラック SSR2
NBSP
DPR2
一覧は
こちら

ネットワークラック

▸ ネットワークラック

ネットワークラック SNR2
NFC
SOR
一覧は
こちら

キャビネットラック

▸ キャビネットラック

キャビネットラック RKC
FDC
一覧は
こちら

コラム一覧に戻る