摂津金属工業株式会社
19インチラック・ケース・トランク・サブラックなど、「ハコ」づくり一筋の専門メーカー

ラック機器を安全に設置するためのサポートアングル解説


執筆:営業部

公開日:2025/9/26

本記事ではラックの必需品であるサポートアングルの使用方法・選定種類について解説しています。
ラックに重量機器の搭載を検討されている方はサポートアングルの必要な場面や種類を学べますのでぜひ読んでいってください。

 

サポートアングル(L型レール)

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1. サポートアングルとは

「サポートアングル」とは19インチラックに機器を実装する際、パネルマウントだけでは安全に運用できない機器を支えるL字型の金具になります。このサポートアングルをラックに取り付ける事により、機器全体の重量を平均的に支えることができます。(ラックメーカーによっては「L型レール」の名称で呼ばれることもあります)

2. サポートアングルが必要になる場面

サポートアングルが必要になってくるのは以下のケースです。

ラックマウント型の機器の垂れ下がり防止(HUB・ネットワーク機器)

取付ける機器がラック前面だけでビス固定するタイプの場合、重さによっては、自重で機器の背面が下に垂れ下がってしまうことがあります。(ビスが重量に耐えきれなくなり、機器が落下する恐れもあります)。

サポートアングルはそうした不安を解消する、機器の垂れ下がり防止の目的で多く用いられます。※ラックマウントとは19インチラックに機器をビスで固定する事です。

設置作業の安全性確保

機器をラックに設置する際、作業者が2人以上いる場合は良いですが、一人の場合は片手で機器を支えながら、ドライバーでビス留めするという作業になり、慣れていないととても危険です。(身近な例えで言えば、米袋を片手で支えながらネジ止め作業をするようなものです)
予めサポートアングルを実装しておけば、機器をサポートアングルに載せてビス留め作業ができるため、安全に設置することができます。

既設のラックに機器を追加する場合

既設のラックに機器を追加設置する場合、機器の取付け可能なピッチ範囲と固定されているラックフレームのピッチが合わない事もよくあります。
そうした場合、ラックフレームのピッチに合ったサポートアングルを取り付け、その上に棚板を取り付ける事で、機器の実装が可能になります。

3. SETTSUの用途別サポートアングルの紹介

他社のラックメーカーと比べSETTSUは用途に合わせて様々なサポートアングルを 取り揃えています。用途別に紹介していきます。

100㎏を超える重量物を載せたい場合

通常のサポートアングルの耐荷重が50㎏前後に対してこちらは150㎏機器も搭載可能です。

サポートアングルをとりつけるラックのフレームピッチが分からない場合

フレームピッチにあわせて伸縮できるので、既設ラック他、他社ラックにも取付可能です。

ラック内に機器をすき間なく実装したい場合

サポートアングルの板厚が薄く、高さが1U内におさまるので、上下の機器を気にせずに設置が可能です。

楽にサポートアングルを取り付けたい場合

工具不要で付属の固定具のみで取付できるサポートアングル。取付作業が短縮できます。

他にも、非磁性の「アルミサポートアングル(RKO-SA-HAシリーズ)」、簡易型の「万能サポートアングル(NPUSAシリーズ)」などがあります。

4. まとめ

サポートアングルは機器の垂れ下がり防止だけでなく、サポートアングルを取り付ける事で、設置作業の効率性を上げ、さらには機器落下防止やメンテナンスといったその後の安全性も備わります。

またSETTSUでは上記のサポートアングル以外にも特注で製作する事も可能です。「転ばぬ先の杖」同様、『取付前のサポートアングル』ラックの設置時にはぜひご使用下さい!

 

サポートアングル(L型レール)

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