摂津金属工業株式会社
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ツマミ・ノブの解説と選び方のコツ


ツマミ・ノブ

最終更新日:2024/9/4

ツマミ・ノブについて、役割から種類、選び方を解説します。弊社で取り扱っているツマミ・ノブ製品も併せてご紹介します。

1. ツマミとは - ツマミの基本的な定義と役割の紹介

ツマミ使用例

ツマミは、回転やスライドなどの操作によって機械的な調整や制御を行うための手動の部品です。一般的には、円盤状や柱状の形状をしており、指でつまんで操作することから「ツマミ」と呼ばれています。また、機器の装飾を目的にしたデザイン性の高いツマミもあります。

様々な機器や装置に使用されており、操作や調整のための手段として重要な役割を果たしています。ツマミの中でも特に目盛りを付いたものをダイヤルと呼びます。昔はテレビやラジオに使用されており、世代によっては「チャンネルを変えること」を「チャンネルを回す」という表現を今でも使います。また、ツマミを英語で言うとノブ=knobとなり、ドアノブなどとも同じ名称です。

自動車や楽器、家電製品、医療機器、計測機器などのさまざまな分野で使用されています。例えば、自動車ではナビやエアコンの設定、オーディオ機器では音量調節やトーン調整などでツマミが使用されます。

操作性や精度、耐久性などが重要な要素となります。デバイスの設計やユーザビリティにおいて、適切なツマミの選択と配置が重要な役割を果たします。

2. ツマミの種類

ツマミの種類は大きく分けて二種類あります。

回転ツマミ(ロータリー式ツマミ)

回転ツマミ

最も一般的なツマミであり、ポテンショメーター(ボリューム・可変抵抗器)ロータリースイッチに取り付けられ、回転操作によって機能やパラメータの調整が行われます。
※ポテンショメーターとロータリースイッチは、ともに回転することで電気的な信号を変化させる電子部品です。ポテンショメーターはアナログ的な信号、ロータリースイッチはデジタル的な信号を扱います。
音量調節や明るさ調整、設定値の選択などに使用されます。

スライドツマミ

スライドツマミ

縦方向または横方向にスライドさせることで操作が行われるツマミです。
スピード調整や範囲選択、ミキサーのチャンネルバランス調整などに使用されます。

3. ツマミの素材とカラーバリエーション

プラスチック製ツマミ

プラスチック製ツマミ

軽量で耐久性があり、幅広いデザインオプションがあります。ABSや耐久性の高いポリアミドで作られています。最近ではゴムのような触感で滑りにくいTPEがグリップ部に使われている製品もあります。
本体色は黒かグレイが多く、指示線の有無などのバリエーションがあります。
キャップには豊富なカラーバリエーションがあり、用途に応じて選べます。

金属製ツマミ

金属製ツマミ

アルミステンレスで作られており、高級感や耐久性が求められる場合に使用されます。

4. ツマミの取り付け方法

ツマミの固定方式は2種類あります。

イモネジ方式は一般的なツマミの取り付け方法ですが、コレットチャック方式はより要求精度の高い用途で使用されます。例えば、医療機器など精密な調整が必要な場面や、オーディオ機器での繊細な音量調節などの用途に適しています。

コレットチャック方式

コレットチャック式は、ツマミのベース部分にコレットチャックを使用する方法です。
軸前方からツマミを挿入し、市販の工具等で頭部のねじを締め付けることで狭いスペースでも容易に取り付けが可能です。
円筒内面全体で(大きな接触面積)でシャフトを締め付けるため、シャフトの同軸上に偏芯なく取り付けでき、シャフトを傷つけません。

部品点数がイモネジ方式より多いため、比較的高級品となります。

イモネジ方式

イモネジは、ツマミのベース部分に取り付けられる小さなネジです。
ツマミのベース部分にはネジ穴があり、イモネジがネジ穴に取り付けられます。
ツマミの横からイモネジをドライバーを使用して締め付けることで、ツマミがシャフトにしっかりと固定されます。

5. ツマミのカスタマイズとアレンジ

カスタマイズについて

ユーザーのより一層のオリジナリティに応えるために、ツマミ本体もしくはキャップに印刷やレーザー刻印をすることができます。また、本体やキャップをカスタマイズカラーにて製作することも可能です。

ツマミのカスタマイズ例

オプションについて

標準的なオプションとして色のバリエーションを増やしたり、ねじ部分を隠したりするためのキャップが用意されています。アローディスクやナットカバーなどが選べるタイプもあります。
また、装飾のために内部からLEDによるイルミネーションを追加できるモデルもあります。暗い場所で製品をより際立たせる効果があります。

6. ツマミの選び方

機能と用途の適合性

ツマミを選ぶ際には、まず使用する製品や機器の機能と用途に合致しているか確認しましょう。ツマミの機能(音量調整、明るさ調節など)と操作性が製品の要件と一致していることが重要です。

形状とサイズ

形状やサイズは、操作のしやすさや装置への取り付けの適合性に影響します。ツマミが手にフィットし、操作が直感的で簡単であることが重要です。また、製品のスペースやデザインに合わせて、適切なサイズのツマミを選ぶことも重要です。
次に、ポテンショメーターやロータリースイッチのシャフト径は3mm、6mm、1/8inch(3.2mm)、1/4inch(6.4mm)が一般的ですが、4mm、8mmなどもあります。シャフト径にあったツマミを選んでください。

耐久性と品質

頻繁に操作されるため、耐久性と品質が求められます。高品質な素材や製造方法を採用したツマミを選ぶことで、長期間の使用に耐えることができます。耐久性があり、滑り止めや耐摩耗性のある素材を選ぶことも重要です。

取り付け方法

取り付け方法には、コレットチャック方式やイモネジ方式などがあります。製品の仕様に合わせて適切な取り付け方法を選びましょう。また、取り付け時には確実な固定と安全性を確保するため、適切な工具やトルク、取り付け手順を遵守しましょう。

デザインと視覚的な要素

製品のデザインや視覚的な要素にも影響を与えます。製品のイメージやスタイルに合致し、統一感のあるデザインのツマミを選ぶことで、製品全体の見た目や印象を向上させることができます。

価格と性能

最後に、価格と性能も考慮して選ぶことが重要です。予算に合わせて適切なツマミを選びましょう。ただし、品質や機能性を妥協せず、適切なバランスを見極めることが大切です。

これらの注意点と選び方を考慮しながら、目的に合ったツマミを選ぶことで、操作性、耐久性、安全性、そしてデザインの面で優れた製品を実現することができます。

7. まとめ

今回はツマミ・ノブの選び方について解説しました。ぜひツマミ・ノブの選び方の参考にしてみてください。

摂津金属はドイツのOKW社・スイスのELMA社の日本における正規代理店であり、主にプラスチック製のツマミを取り扱っております。
ぜひご覧ください。

  ノブ直径 軸径 取付方法 リンク
16/20/23/31/40/50(mm) 4/6/8(mm)
1/4(インチ)
コレットチャック 詳細は
こちら
9/10/13.5/16/20
/23/31/40/50(mm)
3/4/6/8(mm)
1/4 1/8
(インチ)
コレットチャック 詳細は
こちら
36/46(mm) 6(mm)
1/4(インチ)
コレットチャック
(LED対応)
詳細は
こちら
33/41(mm) 6/8(mm)
1/4(インチ)
コレットチャック
(LED対応)
詳細は
こちら
16/20/24/31/40(mm) 丸穴 4/6/6.35(mm)
D穴 6/4.6(mm)
イモネジ 詳細は
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9/10/14.5/21(mm) 3/6(mm)
1/8(インチ)
コレットチャック 詳細は
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