摂津金属工業株式会社
19インチラック・ケース・トランク・サブラックなど、「ハコ」づくり一筋の専門メーカー

素材で変わる!19インチラックの“性能と価値”


執筆:代表取締役社長

公開日:2025/10/27

当社の19インチラックは実に様々な環境で使用されています。サーバールームをはじめ、放送局、工場、道の駅、競馬場、テーマパーク、ダムなど、挙げだしたらきりがないくらい多岐に渡ります。そうした環境に合わせて、ラックの『素材』が重要視される事もあるのです。

では、『アルミ』・『スチール』・『ステンレス(SUS)』の素材によって、ラックの性能がどのように変わるのか。今回はラックの用途に合わせた素材選びについてそれぞれの特徴と選定時のポイントを紹介していきます。ラックの導入にあたり迷われているかたはぜひともご一読ください。

 

19インチラック

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1. アルミ:リサイクル性に優れた、未来志向の軽量素材

アルミは19インチラックの素材として、軽量性・加工性に加え、高い環境性能が評価されています。

まず特筆すべきはそのリサイクル性の高さ。アルミは使用後も約90%以上が再資源化されており、リサイクル時のエネルギー消費量は新規製造のわずか5%。この特性により、CO₂排出削減に大きく貢献できます。

▼弊社の取り組み
サステナブルプロジェクト|摂津金属工業株式会社|SETTSU・IDEAL

また、スチール素材のラックと比べ軽量であることから、輸送時の燃料消費削減=環境負荷の低減に直結します。昨今多くの企業が取り組んでいるSDGs志向のラックと言えます。また、軽量であるという特徴は床積載荷重考慮しなければいけないフロアでは、1台のラックにより多くの機器を実装できるため、設置の省力化でき、トータルでの省エネ設計に寄与します。また、磁気を帯びない非磁性という特徴から大学や研究所などではオールアルミ素材のラックも使用されています。

▶ 主な用途例:放送局・通信基地局、システムラック、ダム監視設備・研究所

2.スチール(鉄):汎用性とコストバランスに優れた“定番素材”

スチールは19インチラック業界では最も一般的な素材になります。

特徴は、「高い強度」と「耐荷重性能」、そして「価格の安定性」です。そのため、あらゆるデータセンターにおいてはスチールラックが標準的に採用されています。
素材自体の耐食性はアルミと比べ劣りますが、表面処理(塗装、メッキ等)により耐久性や防錆性も確保できるため、長期間の運用にも適しています。構造の安定性も高く、水冷や高密度実装といった次世代の高負荷環境にも適応可能です。

▶ 主な用途例:データセンター・金融機関・公共施設・一般オフィス

3.ステンレス(SUS):耐腐食性と堅牢性を誇るプロユース素材

ステンレス(SUS)は、特殊な環境で使用される事が多い素材になります。

その特徴は「極めて高い耐食性・耐久性」を持ち、湿度や薬品、塩害といった過酷な環境下でも使用が可能という点になります。サビに強い事から、医療施設、クリーンルーム、沿岸施設など、特殊な使用環境で選ばれます。また、剛性も非常に高く、堅牢な構造体として安心感を提供します。反面、素材コスト・加工コストともに高く、重量もあるため、用途が限定されがちです。

▶ 主な用途例:医療施設・食品工場・過酷環境の屋外・軍事防衛関連

4.素材選定は「環境」と「運用要件」に応じて

今回はラックに使用されている「アルミ」「スチール」「ステンレス」の素材を紹介しました。

素材選定は「どのラックが“優れているか”」ではなく、「どのラックが“合っているか”」が重要です。軽さやサステナビリティを活かすならアルミ、コストと強度のバランスならスチール、耐環境性を重視するならステンレス。環境に応じて素材を選ぶ。まさに「適材適所」ですね!

SETTSUではアルミ製とスチール製の19インチラックを標準品として取り揃えているだけでなく、特注でステンレス素材での対応も可能なため、お客様の多様なニーズに応えることができます。使用される環境でのラック選びに困ったらまずは一度ご相談ください!

ラック選びは素材選び。インフラの信頼性は、素材に宿る。

 

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