摂津金属工業株式会社
19インチラック・ケース・トランク・サブラックなど、「ハコ」づくり一筋の専門メーカー

「アタッシュケース」と「ジュラルミンケース」の違いとは?


執筆:代表取締役社長

公開日:2024/7/26

突然ですが、これから言うシーンを想像して下さい。

夜の波止場。カーキ色のトレンチコートに身を包んだあなたは、いけない物が中に入っているアタッシュケースを片手に取引をしようと、黒服の悪い人がくるのを待っています…

では、質問です。皆さんが手にしている「アタッシュケース」とはどんなものだったでしょうか。メタリックな物でしょうか。それとも黒革のようなものでしょうか、一方で、現金輸送でよく耳にする「ジュラルミンケース」とは何か違うのでしょうか。

今回はそんなお話です。

 

輸送ケース/ラックケース

製品情報はこちら

 

1. アタッシュケースとは

主にビジネスの用途で使用される、片手で持ち運びをするトランクケースを言います。「アタッシュ」の語源は、フランス語の大使館や領事館に籍を置く専門職員「アタッシェ」からきており、そうしたプロフェッショナルな人が使うケースを指します。なので、本来は「アタッシェケース」というのが正解なのかもしれません。

アタッシュケースの作りは以下のようになります。
◆デザインと構造:
・箱型で自立する形状を持ち、
・ヒンジで開閉することができ、
・錠前やラッチなどがついており、
・上部に取手が付いており、片手で持ち運びができる。
・素材はアルミ、ポリカーボネート、合成皮革など。

また内部には複数の仕切りやポケットがあり、文書や書類、ノートパソコンなどを整理・収納するためのスペースが備わっており、ビジネスシーンで使いやすいモデルです。

革のアタッシュケース イメージ写真

2. ジュラルミンケースとは

では「ジュラルミンケース」はどうでしょう。結論から言いますと、ジュラルミンケースはアタッシュケース『でも』あります。次にジュラルミンケースについてお話したいと思います。

ジュラルミンケースは、【ジュラルミン】と呼ばれるアルミ合金を使用して作られたアルミケースのことを指します。では、そもそもジュラルミンとはどんな素材なのでしょうか。
ジュラルミンはアルミニウム、銅、マグネシウム、マンガンなどを化合して作られる耐食性と強度を持つ合金であり、アルミ合金番号『A2017』と表記されています。一般的には航空機や自動車などの製造業界で使用されています。アルミ合金は、合金の特定の組成や特性を識別するため、上記のような合金番号が各種設けられており、通常は番号で取り扱われています。合金番号で呼ばれていない事からも、いかにジュラルミンの発明が画期的だったのかが分かります。しかしながら、現在ではアルミケースにジュラルミンが使われることはほとんどなく、代わりにコスト面や加工のしやすさから、マグネシウムやシリコンなどを化合したアルミ合金が使われています。さらにいうと、アルミ板に木合板を張り合わせた素材を用いることもよくあります。

そのため最近では、ビジネス用途のアルミ製アタッシュケースを総括してジュラルミンケースと呼んでいます。そして少しややこしいのですが、産業用・軍事用途で機器の保管・保護に使用されるアルミケースもジュラルミンケースと呼ばれています。少し強引な形で表現すると、一般的に通用する呼称のイメージとしては下記のような形になります。

3. まとめ

いかがだったでしょうか。SETTSUでは系列のトランク会社「アイデアルトランク」があるため、様々な輸送ケースを取り扱っております。冒頭の「いけない物」は困りますが、ビジネスから軍事まで、大切なモノを保護したいケースをお探しなら、まずはSETTSUにお声がけ下さい。

 

輸送ケース/ラックケース

製品情報はこちら

 
ご質問・ご相談などございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

電話でお問い合わせ

受付時間 8:30~17:30 土日祝・休業日除く

WEBでお問い合わせ

コラム一覧に戻る