摂津金属工業株式会社
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KVMスイッチ選定ガイド|Raritanが選ばれる理由


KVMスイッチの導入をご検討中の方向けに、基礎から選び方、活用事例、製品情報までを簡潔にまとめました。

また、当社で取り扱っているRaritan(ラリタン)社製品もあわせてご紹介いたします。

 

KVMスイッチ

製品情報はこちら

 

KVMスイッチとは

基本機能と仕組み

KVMスイッチ(Keyboard, Video, Mouse)は、複数のサーバーやワークステーションを単一のコンソール(キーボード・マウス・ディスプレイ)から操作するための装置です。

例えば、2台のサーバーを管理するのに、普通なら2組のモニターとキーボードが必要ですが、KVMスイッチを使えば1組で済みます。ボタンやショートカットで切り替えができ、机やサーバールームがすっきりします。

内部的には、映像信号の切替、USBなどの入力デバイス信号の切替をハードウェアレベルで制御しています。近年のデータセンター向け製品では、以下のような高度な機能を備えるケースが多いです。

BIOSレベルでの操作対応:OSが立ち上がる前からリモート制御可能
マルチプラットフォーム対応:Windows、Linux、UNIX、仮想化基盤まで統合的に制御
セッション管理:複数ユーザーが同時に異なるサーバーへアクセスできる権限管理

これにより、物理的にサーバールームへ入室しなくても、障害対応やメンテナンスが実施可能となります。

導入メリット

  1. 運用効率化
    • 数百台規模のサーバーでも、ラック単位でKVMを配置することで、ケーブルや管理コンソールを統合。
    • 運用チームは、1台の端末からシステム全体を俯瞰的に管理可能。
  2. セキュリティ強化
    • ユーザー認証・アクセスログ取得により「誰が、いつ、どのサーバーにアクセスしたか」を追跡可能。
    • 特に金融や公共分野では監査要件を満たす手段として活用される。
  3. 障害対応スピードの向上
    • IP-KVMを導入すれば、ネットワーク障害やOSクラッシュ時でも、BIOSレベルに遡って原因調査が可能。
    • ダウンタイムを最小限に抑える運用が実現する。

KVMスイッチの種類と選び方

アナログ型KVMスイッチ

サーバーと直接ケーブルで接続する方式。遅延がほぼゼロで操作性に優れ、構成がシンプルで導入コストも低め。小規模環境や放送・製造の現場向けに適しています。

アナログ型KVMスイッチの図解

IP-KVMスイッチ

ネットワーク経由で遠隔操作が可能。世界中どこからでもアクセスでき、大規模データセンターや金融・医療など高いセキュリティを要求する現場に適しています。

IP-KVMスイッチの図解

アナログ型とIP型の比較

アナログ型KVMスイッチはローカル操作に強く、IP-KVMスイッチはリモート管理に強いのが特徴です。用途や運用規模に応じて最適なタイプを選ぶことが重要です。

業界別でのKVM利用傾向

以下は、あくまで一般的な利用傾向です。業界ごとに求められる要件に応じて、選ばれるKVMスイッチのタイプや構成が異なります。

サーバールーム/大手IT企業

よく使われるKVM:IP-KVM(32~64ポート以上の大規模モデル)
利用背景:

  • 数十台~数百台規模のサーバーを効率的に一括管理する必要がある。
  • データセンターは24時間365日稼働しているため、遠隔からの保守対応が必須。
  • 障害発生時にも、BIOSレベルでのリモート制御が可能なIP-KVMが重宝される。

ポイント:大規模運用+リモート保守対応に強いIP-KVMが主流。

研究機関/大学・教育機関

よく使われるKVM:アナログKVMや小規模IP-KVM(8~16ポート程度)
利用背景:

  • ラボや研究室で十数台程度のPCをまとめて管理。
  • 導入コストを抑えたい、ネットワーク要件を最小化したい。

ポイント:シンプル・低コストなアナログ型が根強い人気。

放送局/製造業

よく使われるKVM:HDMI/DP対応モデル、マトリクスKVM
利用背景:

  • 放送:編集端末・配信機材を一元管理。高解像度映像対応が必須。
  • 製造:生産ライン監視・制御端末を即時切替。リアルタイム性が重要。
特殊用途:
  • マトリクスKVMで多対多接続を実現。
  • CCSGで複数のKVMを統合管理。

ポイント:AV対応や低遅延性能が重視される。

RarintanのKVMスイッチ製品と強み

Raritan(ラリタン)は20年以上にわたり、KVM、シリアル、リモートアクセスソリューションを提供してきた 実績ある先進テクノロジ企業です。ラリタンの五世代にわたる製品は現在、世界50,000以上の拠点で使われています。

また、当社はRaritan(ラリタン)製品の一次代理店です。

Raritan(ラリタン)は、Legrand(ルグラン)社のブランドの1つで、インテリジェントPDUやKVMスイッチなどのデータセンターインフラ管理ソリューションにおいて豊富な実績を持っており、その先進性と信頼性で、世界のFortune 500 ITテクノロジー企業のトップ10社のうち9社で採用されています。(2023年当社調べ)

当社においては、単なる代理店業務だけに留まらず、サーバーラックのメーカーとしてラックの供給だけにとどまらず、設置工事等、多岐に渡るサービス等もご提供いたします。

■Raritan(ラリタン)公式HPはこちら
>>ラリタン・ジャパン公式ホームページ

■KVMスイッチ(Rarintanラリタン)製品一覧

製品 製品説明 リンク

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MasterConsole デジタル(Rarintanラリタン)

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最終更新日:2025/09/04