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コラム(1996年):デジタル時代の述語集(1) 1~6
1.ネットサン
”ウィンテル”帝国に挑む新連合。
年間約6000万台出荷される世界中のパソコンのほぼ8割までが、マイクロソフトのウィンドウズとインテルのMPU(超小型演算処理装置)を搭載している。
この1人勝ちを状況を指した言葉が”ウィンテル”。
しかしその強大なウィンテル帝国でさえ、怖れる新興勢力が存在する。
インターネットブラウザー(閲覧ソフト)大手のネットスケープ・コミュニケーションズと新プログラム言語「JAVA」を擁するサン・マイクロシステムズの連合”ネットサン”である。
昨日の急成長企業が明日にはもう追い落とされる側にまわる”戦国ネット時代”は当分続きそうだ。
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2.ネオダマ
パソコン新時代のキーワードはこの4文字。
現代のコンピュ-タ業界が抱える新しい流れは”ネオダマ”の頭文字に集約される。
すなわち、ネットワークの「ネ」、異なる機種を結ぶオープン化の「オ」、大型機器から小型へダウンサイジング「ダ」、そしてマルチメディアの「マ」である。
まかでも注目されるのがオープン化の波。
サンマイクロ社が開発した新プログラム言語「JAVA」を使ったインターネット上のソフト配信構想が成功・普及すれば、ユーザーはどの機種からでもネットワークを通じ、必要な時にソフトの配布を受けられる。
そうなれば、高価なソフトは不要になる。
まさにパソコン革命だけに行方が気になる。
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3.新三種の神器
パソコン、カーナビ、携帯電話の時代。
ラップトップパソコン、カーナビゲーション・システム、携帯電話――。
これが現代の三種の神器である。
共通項は何かといえば”情報”と”移動”だ。
携帯電話では1人で2台を使い分け、複数の恋人、仕事とアルバイト…などの両立を図る猛者も出てきた。
話題のカーナビでは、仲間うちで宝捜しや行き先当てクイズをしたりと、単なるマップ以外の使われ方が次々に編み出されている。
これらの情報機器はすでに、開発者の予想を大きく越えたところで、勝手な活躍をしている。
インターネットもしかり。
巨大なポテンシャルを持ったものほど、進化や多様性に加速度がつくのは世の常だ。
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4.ファイヤーウォール
”悪の炎”に立ち向かうネットワークの防火壁。
本格的なインターネット時代を迎え、社会的問題として浮上してきたのがハッカーである。
最近では侵入したことを誇示するために破壊的行為を行ったり、データを改ざんする”クラッカー”というやっかいなネットワーク犯罪者まで出現している。
そこでいま重視されているのが、ID番号やパスワードで認証を行い、特定の者だけに門を開く論理的防御壁「ファイヤーウォール」だ。
しかし、こうしたガードも時間と金をかければいずれ破られてしまう。
”オープン”と”善意”で支えられるインターネットだけに”悪意に”どこまで対処できるのか、これからの課題だ。
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5.@マーク
名刺にありますか@のアドレス。
数年前なら”@”という記号をみると「ああ、1個当たりの単価ね」で済んでいたのだが、いまそんなことを言っていると”滅びる人種”の烙印を押されかねない。
アットマークと呼ばれるこの記号は、インターネット標準方式の電子メールアドレスに必須。
@の後ろに付くドメイン名は、自分が属するパソコン通信やネットワークを表わし、@の前にある英語や数字は、そのネットワーク内の自分のアドレスを表わしている。
実際これだけで、世界中の膨大なインターネットユーザーが、間違いなく識別されている。
名刺にE-mailアドレスがあるかないかで、先進性が問われる時代になってきたようだ。
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6.ARPANET
技術革新の多くは”軍需”から始まる
地球規模ネットワークともいえるインターネットの出発点をご存知だろうか。
アメリカ国防省が1969年に軍時研究用に構築した「ARPANET」がそのルーツだ。
現在では接続コンピュータ400万台、ユーザー4000万人といわれる超巨大ネットだが、当初の目的は、戦時下で重要な軍事施設が叩かれた時、別経路で情報を伝達するためにの危機管理情報網であった。
ノイマン型コンピュータも、もとはといえば複雑な弾道計算を肩代わりさせるために生まれたものだった。
ギリシャ・ローマ時代の昔から、人類の文明は軍需技術の応用に負うところが大きい。
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